新しい自分を求めて〜コーチングを通して〜
マウンテンバイクは、最強の乗り物だと思う。
なぜなら、
1 移動に使える(他の自転車同様)
2 運動にもなる(他の自転車同様)
3 山も走れる。人によっては、どこでも走れる!?
(マウンテンバイクにしかできない。)
4 遊べる(BMX同様)
からだ。
さらには、私の場合、その結果、
“自由になれる”し、“ワクワクする” 。
この“4 遊べる”が、私には重要なのだ。
前回、ストリートスポーツの世界の魅力を2つ書いた。
遊びの延長であること。
老若男女が一緒になって遊ぶこと。
これらが、私にとって魅力的であることに
実はまだ、大きな理由がある。
昨年の夏頃、色々な出会いと繋がりで、
コーチングのプロとマンツーマンで
私のことについて一緒に考えてもらう機会があった。
(コーチングとは、相手の話に耳を傾け、観察や質問、ときに提案などをして相手お内面にある答えを引き出す目標達成の手法。)
ここで、今までの私になかった考え方が入り、
私のMTB史にも影響を与えている。
コーチングの内容は、あまり人に言いたくないが(笑)
簡単に紹介してみたい。
その頃の私はモヤモヤしていた。
何かしたいけど、その何かが見つからない。
仕事では、中堅になってきたけど、今後どうなっていきたいのか、
目指すべき方向性を定めたい、とも思っていた。
子育てが少し楽になってきたからか、
自分の仕事も落ち着いてきたからか、
何か新しいことや目標に向けて頑張る気力が湧いていた。
※注 以下の会話は、かなり簡略化しています。
コーチ「何がしたい?」
私「仕事でも趣味でもいい。カヌーとか?仕事でこの先何を目指すとか?
何かに夢中になったり、目標に向けて進んだりしたい。」
(この頃の私は、BMXに密かに想いがありながらも、実はカヌーにハマりかけていた。笑)
コーチ「例えばその何かに、夢中になったとき、その先どうなってる?」
私 想像する。
コーチ「では、それをしなかったら、どうなっている?」
私 想像する。
コーチ「どっちの自分がいい?」
私「…どっちも嫌だ。どっちもワクワクしない。」
私「なぜなら、今、趣味を例にして思い浮かべてみたけど、
夢中になって大会などに出て頑張る私は、過去に経験していて知っている。
(実は、とことん追い込んでいたアスリートっぽい時代があった。)
競技者として燃え、そのうち疲れて競技から離れ、また何をしようか、
今の状況に戻りそう。
さっき、人生◯歳のとき、どんな状況でいたい?と考えていったとき、
ぎゅっと頑張り続ける濃い生活をしてもまだ50代で…
もう一つ頑張ってみても60代で。
まだこの先、何十年もあるの?!何しよう。もういい…と思ってしまった。
でも、燃えていないのもいや。
今この状況と同じでつまらない。
そのどちらでもない、
私が経験したことのない私がいい。」
という発見があった。
それを掘り下げて考えると、
もっと楽に、軽やかに楽しむこと、
遊び心を入れて
持続可能にすることが大事
という結論にたどり着いた。
え!
まさかのここで、
SDGs!?
と衝撃だった。
持続可能に楽しむ。
知らない私に出会うためには
まさに遊び要素が大事だったのだ。
(大人になってからは、“遊び心”を意識しているけど、基本、真面目ですから。)
マウンテンバイクに出会った時、
このことを見つけ出せない私でいたら
すぐに試合に出ようとして燃えかけて、でも大変で難しいことに気づいてまた途方にくれていたかもしれない。
山を走ることに夢中になっても、なかなか行けるわけではないので
もどかしさを感じていたかもしれない。
そんな訳で、
今の私は、今までとは違う新しい自分なのだ。
今こうしてMTBで楽しんでいるのは、いろんな繋がりがあり、
“今だからこそ”であり、もはや「必然」だなと思わされるのだ。
パズルのピースがはまっていく。